防犯対策は自分で出来る事から始めるのが良いですが、出来る事なら地域に根差した防犯活動を行うと、治安が良くなり空き巣の被害は減るのです。こうした地域社会の安全・安心を守る為の防犯ボランティア活動を警察庁が推進しており、特設サイトで全国の自主防犯活動を行う団体が紹介されています。
防犯ボランティアは無理をせず・できることから始める事をモットーに、まずは町内でのあいさつや声掛け運動・散歩をしながらのパトロールなど人の目による防犯活動から始めてみましょう。これらの活動を町内会やPTAと連携し、子供がいる住人など多くの活動参加者を増やしていきます。またパトロールは夜だけでなく昼にも行い、子供の下校時の安全を守ります。
防犯活動団体として立ち上げる為にはまず地域住民や地域に勤務する人を募り、責任者・副責任者を決めます。パトロールの分担・防犯活動内容を話し合い、警察や自治体などから情報を貰います。生活安全課や地域安全対策の担当課から、犯罪情報や発生状況など詳しい情報を受けることが出来ますので、有効活用しましょう。ボランティア団体を結成する際は特に申告や届け出は不要ですが、より広く告知しておくことで狙われにくい地域になります。地域によってはボランティア活動に使用するチラシ印刷・懐中電灯・防止や腕章などの必要なものがが支給・貸し出しされることがありますので、詳しくは最寄りの警察署・防犯協会へ相談しましょう。

重機・耕運機・トラックやトラクター・クレーン車など、畑や工場に置いたままになる車両の防犯対策も必須です。盗んだ重機をトレーラーに積み込み、主に解体をして海外に輸出されることが多いです。ひとたび海外に渡ってしまえば、車両が戻ってくることはまずありません。窃盗犯はプロで外国人が関係する事が多いです。
重機や耕運機の防犯対策は、ガレージや厳重な車庫に収めることが出来ない場合が多いため、監視とロックが重要になります。現場や工場に置いているフォークリフトやクレーン・トラクターなどには頑丈な鍵でロックするようにしましょう。ロックは建物の柱などに地球ロックしてください。南京錠でいえばABUS・アブロイなど破壊に強い物を2重・3重にしておきましょう。ただこれらのチェーンロック・南京錠は破壊が難しいと言っても、時間さえあれば壊される可能性もモチロンあります。不審な行為にはアラームが作動するような物や、防犯カメラが必要になります。
空き地や工場・解体現場などから不審なトレーラーなどが車両を回収する模様を発見した場合は警察に通報する必要があります。実際に外国人を含む窃盗団グループが2009年ごろに22台の重機窃盗を働き逮捕されています。

鍵の閉め忘れ、プロの窃盗団や空き巣を寄せ付けない防犯対策を行わなければ、いつ被害に合うかわかりません。
東京都の平成24年度・侵入窃盗の認知件数についてお知らせいたします。
東京都で侵入窃盗は7970件(戸建て:1773件、中高層住宅:862件、そのほかの住宅:2075件、店舗や学校・会社などその他:3260件)発生しています。
侵入窃盗はいくつかの荒し行為をまとめた総称です。空き巣・忍び込み・居空き・ATM破り・金庫破り・旅館・官公署・学校・病院・給油所・事務所・お店・工場・更衣室・倉庫荒し、そのほか侵入して行う窃盗を言います。侵入窃盗は住人に気づかれないままに犯行を行うことを言いますので、万が一見つかった場合に開き直る犯行は、居直り強盗と言い侵入強盗となります。もっとも件数の多い侵入窃盗は空き巣:3473件となり次いで出店荒らし:1403件となります。
時間帯別の発生件数から、空き巣が最も多くなる時間帯は18時から24時となり暗くなり人目に付きにくい時間帯で住人が出かけている時間となるでしょう。次に出店荒らしに関しては8時から10時となり開店前の時間帯が狙われている恐れがあります。
東京都ではこれらの侵入窃盗が1日にすると21件は起きている事になります。けっしてまれな事では無く誰がいつ被害に合うかわからない数字です。セキュリティーが甘い・防犯対策が施されていない場所はすぐに対応する必要があります。

防犯力があり使いやすい鍵への交換が求められる今、どんな鍵への交換が必要なのか迷う事となるでしょう。いくつか安心して選べるシリンダーの指標をご紹介いたしますので、鍵交換の際は参考にして下さい。
まず、防犯シリンダー構造は大きく分けて2つあり、ロータリーシリンダー・ピンシリンダーとなります。ロータリーシリンダーは美和ロック独自のもので、ディスクシリンダーから大きく進化した防犯シリンダー構造となります。ピンシリンダーは、防犯シリンダーとして有名なディンプルキーが主にこの構造で、より複雑なピン配置と強固な部品をそれぞれ採用しており、各メーカー豊富なディンプルキーを製造しています。
複雑な鍵の構造により、同じ鍵が2つとして無いことを表す鍵違い数にも注目しましょう。
次に、CP認定を受けているシリンダーは官民合同で定められた防犯テストに合格していますので一定以上の安全性が期待できます。CP試験を受けていない鍵であっても、ピッキング耐性時間・鍵穴壊し耐性時間を目安に取り付け場所に合ったものを選ぶと良いでしょう。参考までに、空き巣が侵入行為を諦める平均時間は5分とされており、5分以上であると安心できるでしょう。
使いやすさの面では、鍵に裏表がないリバーシブルであるかも重要になります。またコスト面においては、防犯性能が高い物・複雑なものほど高くなる傾向にありますので、取り付け場所にあった防犯力、費用で最適な鍵を選ぶと良いです。